世界中のプロトレーダーが意識する「ダウ理論」ダウ理論とは

ダウ理論とは

トレンドの種類と傾向

トレンドは大・中・小の3種類

海の潮(大)と波(中)と波紋(小)
3つのトレンドがチャートを形成する

トレンドを重視するダウ氏は、そのトレンドを大きく3つの種類に分類しました。最も大きな主要トレンドと二次的トレンド、小トレンドの3種です。主要トレンドは、潮に対応しており、二次的トレンドは潮によって作られた波に例えられ、小トレンドは波の波紋のようなものと設定しています。波の高さを計測することで潮の方向(満引き)が分かるように、トレンドも同様の考え方で方向性をとらえることができるのです。

重要なポイントは「主要トレンドの動き」!

主要トレンドの方向が変わる時期を見極めるのがチャート分析。
トレンドの始まりと終わり(波の到達点)を示す情報は小トレンドから発信されるので、それを見落とさないことが大切。

■ 小さな波の積み上げが主要トレンドを形成する

日々の小さな株価の動きは操作できても、市場が作る主要トレンドは絶対に動かすことはできない。

■ 各トレンドの期間

3つの波の
期間

小トレンド(日々の値動き)=3日〜14日
中トレンド(主要トレンドの二次的調整)=3週間から数ヶ月
大トレンド(主要トレンド)=1年以上

「二次的調整トレンド」について

必ず起きる「二次的調整トレンド」への
準備と対応をお忘れなく

大トレンドの初期で持ったポジションは安泰でも、「二次的調整」局面では利益の減額が少なくありません。調整は通常、前段階のトレンドの1/3から2/3の戻しとなり、しばしば50%に及ぶことを認識しておく必要があります。せっかくの主要トレンドを掴んでも、二次的調整トレンドに対応しきれずに追証やロスカットをされてしまわないように、事前の準備と対応を怠ってはいけません。

最大で50%も戻る可能性があるから
調整トレンドで利益を失わない工夫が大切になる。

主要トレンドを作る3つのステップ

主要トレンドの3つのステップを把握すれば
トレンドの終焉を察知できる

ダウはトレンドに3つのステップ(局面)があると指摘しています。
第1段階に相当するのが、市場全体の考え方に反して、一部の抜け目のない投資家が「買い集め」を行う時期です。第1段階ではまだ値動きはゆるやかなものですが、やがて、市場全体がその動きに追随して、急激な価格変動が起こります。チャート分析をもとに売買するトレンド重視の投資家が大挙して買いを入れるのはこの第2段階です。
次第に投機的な買いが猛威を振るうバブル状態の第3段階に移行しますが、そこでは第1段階で買った投資家たちの「売り抜け」が起こり、トレンドはやがて終焉するのです。

■ 上昇トレンドが進む3つのステップ

① 景気などの先行きに対する自信を回復
② 企業の利益拡大や雇用創出などの結果に伴う株価上昇を確信
③ 将来に対する更なる期待や希望による投機の拡大

逆に

■下降トレンドが進む3つのステップ

① 「もう株価は上がらない」という失望の表れ
② 企業利益の悪化などにより株が売られる状況
③ 損切りをしてでも株を手放して現金化したいという投げ売り

どのステップ(局面)にある主要トレンドなのかを把握した上で、エントリーできるようになればダウ理論の上級者です。

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